<   2012年 04月 ( 1 )   > この月の画像一覧

社名の由来

昨年11月末に退職し、フリーの立場から使用していた「デルタトラクター」の屋号ですが、6月の株式会社化を目指し、準備を進めております。
現在、事業計画やその後の体制について構想を整理しておりますが、この屋号の由来について、記載したいと思います。

「デルタトラクター」という屋号が生まれたのは、実は今から12年以上前の2000年1月に遡ります。当時、高校2年生だった私は、前年までは、まじめな進学クラスにいたのですが、全く勉強をしなかったばかりか、その教育方針に異論を唱えるという、面倒くさい生徒だった為、最も出来の悪い(失礼!)人たちが集まるクラスへと行くことになりました。
そこでは、授業中にタマゴが飛んで来たり、気の弱そうな先生をいじめたりと、何から何まで騒がしい動物園のような(失礼!)クラスだったのですが、ふと、このような環境の中で、凄く真っ当でポジティブなことをやり始めようと、うかつにも思い立ったのがはじまりでした。

それは、例えば教室をペンキで塗り、明るい雰囲気を作り出すことを試みたり(今思うと、勝手に塗って、その教室だけ浮いていただろうし、どうかと思うのだが)、サッカーチームを部活とは別で立ち上げ、正規のサッカーチームの横で、練習しはじめたりと、思えば好き勝手なことをしていました。
その時のサッカーチームの名前が「デルタトラクター」(通称「デルトラ」)。
当時は、サッカーチームを基軸に、社会教育や福祉の視点を盛り込んだドイツ型のコミュニティクラブをつくるというのがひとつ、目指す方向として掲げていました。

エネルギーあふれる高校生たち。
そのエネルギーを教師への不満や、自転車を盗んだりといった事で終わるのではなく、前向き且つ創造的な方向に向けたい。
こんなどうしようも無いと思われている人間たちでも長所があり、創造性がある。それを引き出し、面白いことをして、一人一人の未来につなげたい。
それが、はじまりです。

中学校時代の体験が、私にこのような考えをもたらしたのかもしれません。
私の居た中学校は、とても厳しく、生徒は教師に絶対服従。校庭にガムの紙が落ちていたら全校集会といったかなり管理主義的な風土でした。
教師に反抗しようものなら…、これは私の個人的な体験なので一概にどうかは分かりませんが、狭い部屋に長い時間閉じ込められ、学校が終わってから空いた教室でその学年の教師達に取り囲まれ、「指導」という名目で一人ずつから叱られ、教師によっては殴る蹴る、髪の毛を引っ張るなどの暴行を受ける。そこには、一種独特の世界がありました。

これは、私が中学1年生の時の話。
それから時が経ち、3年生になったときの教室には、茶髪の生徒が現れ、廊下には自転車が走り、授業は度々中断ということにまでなってしまったのです。
内外で悪い人たちと接し、また体格もよくなった生徒達は、ここで一気に形勢逆転です。
そのような人間の中には、私は個人的に親しくさせていただいていた仲間や、小学校からの友達も居ました。
決して悪い人間ではないのです。様々な面で能力のある人間、良い性格の持ち主がそのような中にも沢山いたのです。いや、むしろ中途半端にまじめなやつより真っ直ぐだったかもしれません。
何が、彼らをそのような方向へと変えてしまったのでしょうか。

「デルタトラクター」の名前の由来は、毎回、名刺交換した方などに話すのが恥ずかしいのですが、「デルタ地帯を耕すトラクター」がモチーフになっています。
実際にデルタ地帯でトラクターが土地を耕しているのかは知らないので、完全に妄想なのですが、肥沃な土壌であるといわれるデルタ地帯を耕すトラクターの如く、潜在的に肥沃である個人や社会を耕し(可能性を引き出し)、豊かな社会をつくっていくんだ、よりよい未来をつくっていくんだという、高校時代の純粋な意気込みが、そこには込められています。
抑圧からの開放であり、それは創造的な開放です。
自由の獲得であり、自己制御への進歩です。

最近知ったことなのですが、日本語で文化と翻訳される「culture」という英単語にも、この「耕し豊かになる」という意味が、語源に含まれているのだそうです。
「culture」の語源は、耕すを意味するラテン語の「colere」。英語としては、「culture」のほか、耕すを意味する「cultivate」、農業を意味する「agriculture」などにも派生しているのだそうです。

「地域の潜在的な力を引き出し、個人の幸福と未来社会の創造につなげる」。これが、ちょっと長ったらしいですが、当社の理念です。
先ずは、中国に日本の文化をより魅力的に伝え、相互の幸福な出会いに結びつけること、その為にいかなる取り組みをすべきか。今、その具体的なビジネスモデル構築の準備に取りかかっているところです。
どうか、これからも「デルタトラクター」を宜しくお願い致します。

2012年4月14日
岐阜県可児市にて
[PR]
by miyatahisashi | 2012-04-14 21:05 | その他