「第三の観光目的地」を目指して

飛騨市、宮城県、大連市、東京と遊牧民のような放浪生活も終わり、やっとのこと、帰宅しました。一息つくと、やはり疲労感が襲ってきます。
様々な出会いや、ご指導いただいたこと、あるいは失敗やこれからの課題に直面していることに対し、感謝しながらも、自分自身、適正であらねばならない、成果を挙げなければならないと感じております。

大連では、3月10日と17日の2回に分けて、岐阜県の観光を紹介するテレビ番組が、地元の大連電視台や様々な関係者のお力添えにより、放映されました。
今であれば、ご存知の通り東京と大阪を結ぶ、いわゆるゴールデンルートと言われるもの、そして「非诚勿扰」という中国の大ヒット映画で一躍有名となった北海道の二つが観光ルート、目的地としては主流です。
また、これに最近では、一度発給されると3年間は観光目的での日本への入国に利用できる観光マルチビザの発給対象地になっている沖縄が浮上しています。
東京—大阪ルートであれば、大連でも6,280元(現在のレートで約8万2千円)程度のものが、北海道であれば9,000元弱(約11万7千円)のものが、一般の企画募集型の旅行商品として出回っています。
沖縄県については、大連市内でのラッピングバスの運行や、旅行会社等の招聘事業など、県を挙げて積極的なアピールがなされていますが、これから、どう魅力ある商品提案が出来るか、これからも注視していきたいと思います。
その他、例えば大阪—奈良—伊勢といったルートも売り出されておりますが、いずれも、2つの主力ルート、目的地と比較すると、いわゆる「第三の観光目的地」というのは、未だ確立されておらず、飛騨高山、世界遺産白川郷、北アルプス、下呂温泉、長良川鵜飼、岐阜城、美濃和紙、美濃焼など多様な資源を有する岐阜県も、今後の取り組み如何によっては、「第三の観光目的地」として、訴求し、誘客することは可能である、と私は考えております。

外務省在瀋陽日本国総領事館在大連出張駐在官事務所の統計によると、2011年の観光目的でのビザ発給件数は、震災の影響で前年比マイナス39.1%の8,928人(*1)(数値は速報値)となっていますが、今後の消費生活の向上や、震災の影響からの持ち直し、ビザ発給要件の緩和などに伴い、増加していくことは確かであると思います。
勿論、そこに度々おこる外交問題の影響というカントリーリスクがあるということも間違いないのですが、機会志向でなければ、中国の皆様に日本を楽しんでいただくということ、あるいは日本の観光地や日中の関係事業者のビジネスといった、得られるものも得られません。
観光交流が、双方の経済発展や友好関係に結びつくという波及効果もあるのですから、大連に向けても、あるいはその他の中国の地域に対しても、そのアプローチについては、積極的、機会志向、且つ賢明に取り組むべきであるだろうと感じております。

岐阜は、空港がありませんので、大連の場合、富山空港、愛知県の中部国際空港、あるいは成田や関空を利用することが不可欠となります。
従い、他の地域の資源(魅力)をうまく組み合わせ連携協力していくことが可能です。
最近では、国土交通省中部運輸局が、中部の縦のルートを広めることを目的とし「昇龍道プロジェクト」なるものが立ち上がりましたが、これも、その間には岐阜県が入っており、アプローチは少し違いますが、結果としては類似したものとなるのでしょう。
私どもも、商品造成に関する調整や、プロモーション、営業活動を、極力積極的に展開し、先ず大連市場での定着を図りたいと考えております。
これからの一歩一歩、また観光分野での日中合作、あるいは長期視点に渡る取り組みが求められることでしょう。

2012年3月25日
岐阜県可児市の自宅にて

<放映画像リンク>
聚焦岐阜—飞弹篇
聚焦岐阜—美浓篇

<関連リンク>
非诚勿扰
沖縄訪日観光客を対象としたマルチビザの発給
昇龍道プロジェクト

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*1 外務省在瀋陽日本国総領事館在大連出張駐在官事務所「2011年査証発給状況」, 2012.2
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by miyatahisashi | 2012-03-25 19:33 | 中国・大連
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